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第49話 LED照明による省エネルギー

 最近はLED照明がかなり普及してきました。我が家では、蛍光灯などの小丸電球(5W)のものをLED電球(0.5W)に交換した程度です。 価格も安くなってきているとはいえ、まだまだ高価に思います。
 そこで、省エネルギーの観点からLED照明を眺めてみたいとおもいます。

 LED照明に関する詳細な解説が「 特定非営利活動法人LED照明推進協議会」のWebサイトの 「LED照明ハンドブック」のコーナーに詳しく記載がありますので、ご興味のある方はご参照ください。
 このホームページに記載されているデータを基にして検討を進めたいと思います。(あくまでデータを利用させていただくだけで、その他は私の解釈ですので、 当該団体とは関係ないことを予めお断りしておきます。)

発光効率(lm/W)をLEDとその他光源との比較では、

 

HID > 蛍光ランプ > LED > 白熱電球


となっております。従って、省エネルギー的には白熱電球をLEDに交換することが有効であるといえるでしょう。
蛍光灯やHIDは、将来もっと発光効率がアップした時点で検討する方が無難なのかも知れません。今後の開発が望まれます。(既に開発されているかも知れませんが・・・。)

※ このデータは蛍光灯やHID単体での発光効率と思われます。
 実際には、照明器具を一体とみた発光効率で議論すべきであると思います。

 応答性と寿命では圧倒的にLEDの勝利です。演色性は(除く、白熱電球)ほぼ同程度といったところです。

 これらのことから言えるのは、交換に大変手間がかかる場所に設置される照明や急速な点滅を繰り返す照明などに活用されることが期待されます。
信号機、常夜灯、電飾看板などから普及してきたことを思うと納得がいきます。当初のLED信号機は暗くて(特に青色)昼間は判別し難いこともしばしばでした。 しかし、現在では全く実用上問題ないところまできています。

 このような技術革新によって、私たちに多くの選択肢を提供してくれております。
これらの選択肢の中から、用途や特性を勘案してベストチョイスをすることが今後の課題であろうと思います。
 ただLED照明はまだまだ高価なものです。省エネ効果のみによる費用対効果では、積極的な導入には至らないケースが多いように思います。 費用対効果を検討するに際しては、ライフサイクルコスト(LCC)で検討することが望まれます。
 そのためにも正しい知識や情報を供給者(メーカー)が提供する責任があると思います。

<参 考>
第13話 電球型蛍光灯による省エネルギー
第21話 デマンド管理による省エネルギー
第22話 インバーターによる省エネルギー
第23話 エアコンの省エネルギー
第25話 自動販売機の省エネルギー
第30話 温度管理によるエアコンの省エネルギー
第43話 設備改修による省エネルギー
第109話 無電極放電ランプについて

2009/02/03新規

2011/05/15更新


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