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第89話 操縦訓練記(22)−ナビゲーション

 昨日、学科試験を受けてきました。未だ正式な解答が公表されておりませんが、法規を除く科目はおそらくクリアーできたと思います。 法規はボーダーライン上、もしくはアウトかも知れません。出題傾向というより出題方式が変更された関係で、従来より格段と難しく感じました。
従来は正しいもの(誤ったもの)を選べといった内容でしたが、今回は正しいもの(誤ったもの)の数を選べといった内容となっております。従来方式ですと 答えは1つしかないので、不正確な知識でも何とか勘働きで正答が可能な場合があります。しかし、その個数を問われると全て正確な知識が無いと正解できません。 昨年くらいからちらほらと出題されてはいましたが、今回からその問題数が極端に増加しております。
 ということで、結果は厳粛に受止める必要があります。どの道、実地試験の口頭試問(オーラル)で突っ込まれることになるでしょうから、これを好機として じっくり勉強することにします。

(本日、学科試験結果が郵送されてきました。5科目全部合格できました。合格後2年間有効とのことですので、それまでに実地試験にチャレンジです。<2010/04/19追記>)

 訓練の方は、前々回はじめてナビにでました。佐賀空港〜鹿島(発動点)〜西海〜大立島〜西海〜鹿島(降下開始点)〜佐賀空港といったコースで、約1時間ほどの飛行時間でした。 大立島は上五島空港から12マイル東にある島で、目視位置通報点となっております。
 鹿島〜大立島までは直線コースですので、簡単に行けるものと思っておりました。ところがどっこいなかなか難しいものでございます。今回は上空の風がほぼクロスで 十数ノットでしたので大きな偏流角(WCA)をとることなく飛行できました。予定コースからのズレを修正しつつ目標に向かってひたすら直線飛行と行きたいのは 山々ですが、なかなか真っ直ぐ飛んでくれません。チョット油断すると数度ヘディングがズレたり数十フィート高度が変わったりしてしまいます。
おまけにATCが入ったり、実到着時刻(ATA)から到着予定時刻(ETA)を計算し直したりしていると大きくヘディングが変わってしまいます。
 今回は計算中は教官にコントロールを持ってもらいましたが、ゆくゆくは一人でこなさなければなりません。
教官に尋ねても馴れですよの一言で片付けられてしまいました。皆さんどのようにされているのか伺ってみたいものです。何かコツがあるんでしょうか?

 ナビはもっとフライトを満喫できるものかと思っておりましたが、存外忙しいものに感じました。勿論、私に余裕が無いせいもありますが、結構やるべきことが多いものです。 安全フライトのためとは言っても、まだまだフライトを楽しめるようになるのは先の先のことになりそうです。

 今後の訓練メニューは、先ずは今回の直線コースに始まり。着陸無しの三角コース(鹿島〜大島〜平戸〜鹿島)、次に空港への往復コース(天草空港、壱岐空港、その他)、 最後に着陸を含む三角コース(佐賀空港〜天草空港〜壱岐空港〜佐賀空港)と進む予定のようです。
 そして締めくくりは、出発地点から270km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするというナビソロです。 教官はここまでを気流が安定する梅雨前までに終えたいようですが、今の訓練ペースでいくととてもそこまでは到達できそうにありません。
 夏場は夕立とかで天候がの急変する可能性が高く、ナビソロに出るのは難しくなりますので、秋口までお預けということになるものと思われます。

 訓練を開始して一年半くらい経ちます。ナビの訓練が始まり、ようやく道半ばまで来られたのかなといった感じです。
まだまだ身につけなければならないことが数多く残されておりますが、何とかライセンス取得まで頑張って行きたいと思っております。

 現在までフライト回数61回、着陸回数292回、総飛行時間53時間20分となりました。
(内、ソロの飛行時間3時間20分、着陸回数21回)


 以下の写真は過日、Y氏の訓練で同一コースを飛んだ時に撮影したものです。


大村湾上空からハウステンボスを望む。


針尾島の送信所跡です。真珠湾奇襲攻撃のニイタカヤマノボレの暗号電信が送信されたとも言われております。


大島大橋上空から大島造船を望む。


目標の大立島です。

2010/03/23新規

2010/04/19更新

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