ティータイム


第68話 サマータイムについて

 日本にサマータイム制を導入しようという議論があります。省エネのためといことらしいのですが、果たして省エネになるのでしょうか?

 本論に入る前にその前提となる日の出・日の入り時刻を調べてみましたので、その結果を表にまとめてみました。

<2009年の日の出・日の入り時刻>
日付札幌東京福岡
1/17:06-16:106:51-16:397:23-17:21
2/16:50-16:476:41-17:087:15-17:49
3/16:11-17:236:11-17:366:47-18:15
4/15:17-18:015:28-18:036:06-18:39
5/14:29-18-354:49-18:275:30-19:01
6/13:58-19:074:27-18:515:09-19:23
7/13:59-19:184:29-19:015:12-19:33
8/14:25-18:564:49-18:465:30-19:19
9/14:58-18:105:13-18:095:52-18:44
10/15:31-17:175:36-17:256:12-18:03
11/16:09-16:276:03-16:466:37-17:27
12/16:46-16:016:32-16:287:04-17:10

 ※ 上表の各時刻は、国立天文台 天文情報センター暦計算室 のデータを利用させていただいております。

 表を眺めていると狭い日本といえど結構な時間差があるものだと今更ながら感心させられます。

 さて、サマータイムは案によれば、「毎年3月の最終日曜日に時計の針を1時間早めて10月の最終日曜日に元へ戻す」ということらしいのです。
この案を当地(佐賀)に近い福岡の時刻と重ねてみます。4/1にはサマータイムですから、1時間時計が進んでいます。そこで日の出時刻はというと7:06ということになります。
通勤のため7時に家を出る方は結構多いものです。未だ日の出前ではありませんか?
 また、11/1はサマータイムではありませんが、一番近いので10月下旬の時刻として使いますと日の出時刻は、7:37となります。白みかけているとはいえ未だ暗いでしょう。

 これを東京の時刻であてはめてみますと、4/1の日の出が6:28、10月下旬で7:03となります。

 一方、日の入り時刻はというと、7/1の東京は20:01で、福岡は何と20:33です。

例え、18:00まで仕事をしたとして、日没まで2時間以上あります。チョット帰りにビアガーデンに行くにはお天道様が高すぎますよね。

 さて、肝心の省エネ効果についてですが、甲論乙駁があり正直いって私には判りません。無責任なようですが、一回やってみるしかないのではないかと思います。 結果が良ければ続ければよいし、効果が無ければ止めればいいのです。
しかし、一旦走り始めた政策にブレーキを掛けることは難しいでしょう。ましてや180度方向転換をすることなど至難の業でしょう。
 個人レベルでは、このように考えても良いのでしょうが、国家レベルで壮大な実験をするわけも参りません。失敗した時の損失が大きすぎます。 そこで、地域限定とか会社単位で取組んでみるのも一つの方法かと思います。

 それから、日本全国一律にサマータイムを実施する理由があるのでしょうか?
時差出勤など地域の実情に即して、個々に決めていけば済む話だと思います。その方が合理的だと思うのですが・・・。
私が通っていた小学校は学期毎に始業時刻が決まっていたように記憶しております。

 やはり、いきなり法律で決めてしまうより、効果を実験で確かめた上で導入を図った方が望ましいのではと思います。
それこそ、他に為すべきことは山のようにあるのではないでしょうか。

2009/05/27新規


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