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第44話 操縦訓練記(7)−タッチアンドゴー−その2

 前回からタッチアンドゴー(TGL=Touch and Go Landing)のみの訓練にはいりました。タッチアンドゴーを連続7回行なってフルストップで、約1時間の訓練になります。
思い通りのランディングができなくて苦労しております。正直言って改善の兆しすらみえてこないといった状況です。
 トラフィックパターンも正確にのれていません。したがってベースやファイナルターン後の修正量も多くなります。 そして滑走路に近くなるなるほど操作が荒っぽくなってしまうという悪い癖があるようです。 これは滑走路に近づくとズレが顕著に自覚できるようになるので、無理やり合わせ込もうとすることに起因しています。 早めにこの癖は直さなくてはとは思っているのですが・・・。
 更に、引起しのタイミングと量が全く掴めません。
 あー、前途多難です。

 訓練途中、ANAの東京便が到着しましたので、反対側のダウンウインドにまわされ、そこでホールドさせられました。前々回の訓練で、こういうケースも想定して ローワークの360(アラウンド・パイロン)を一度やっておりました。風の影響を考慮に入れて正確な円を描くように旋回します。左旋回は何とかこなせましたが、 右旋回はボロボロでした。操縦席が左にある関係で、右旋回は大変に目標が取り難くなります。半ば感を頼りに勢いで旋回してしまいました。
 今回のホールドはライトダウンウインドですから左旋回です。にも関わらず風のことなどサッパリ忘れて単に30°バンクで旋回してしまいました。 当然のこととして滑走路の方向に近づいてしまうのでした。何のためのローワーク訓練だったのでしょうか、全く身についていないではありませんか。
 オマケに360を3回連続して行ったものですから、この時一瞬ですがどこを飛んでいるのか判らなくなってしまいました。 DG(ジャイロ式方向指示器)を見れば良かったのですが、その時には思いも及ばず、ひたすら地上の目標物を探していました。 滑走路が視認できて、やっと位置が判ったのでした。
 飛んでいて初めて強い恐怖に駆られました。もしこれが一人で飛んでいて、一瞬の出来事でなかったとしたら・・・。
 それにしても空を飛ぶということは色々な体験をさせてくれるものです。上空からエアバス A320が着陸していく姿を見られるのもその一つでしょう。
これからどのような体験ができるかと思えば、怖くもあり楽しくもありといった感じがしております。

 話は変わりますが、訓練でお世話になっている会社の忘年会に訓練生として参加させていただきました。 教官やフライトクラブのメンバーなどの先輩諸氏から色々と貴重なお話を伺うことができました。
その時出合った訓練生(正確には卒業生でライセンス取立てホヤホヤ)のN氏は、何と十数時間でソロに出て、60時間で実地試験を申請し70時間で合格されたとのことでした。 こんな方もいらっしゃるのだなと尊敬の眼差しでございました。
 それに引き換え私の不甲斐なさを思うと少々落ち込んでしまいました。

 しかし、私の性格はお目出度く出来上がっておりますので、結構立ち直りが早いのです。翌日はせっせとタッチアンドゴーの訓練に励んでいる自分がいたのでした。

 現在までフライト回数14回、着陸回数35回、総飛行時間13時間05分となりました。


ピタリとセンターキープして上昇してます。

RUNWAY 29からのテイクオフ




ダウンウインドレグにて




ベースレグにて


PAPIは白白赤赤でピッタリとパスが合っています。

RUNWAY 29へのファイナルアプローチ


偶然の符合でしょうか? ハドソン川の奇跡が起こったのは1ケ月後のことでした。

セスナ172P、エアバス A320と野鳥の編隊


2008/12/20新規

2009/02/05更新

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